
マラソンと研究
iPS細胞の研究開発でノーベル賞を受賞した山中伸弥先生が、月に1度毎日新聞に寄稿している「走り続けて」というコラムがありますが、今月の同コラムでマラソンのことを取り上げていました。山中先生によると研究とマラソンには共通点があるそうで、同じ市民ランナーであり、今も阪大で研究に携わっている私としても大いに共感できるところがありますので、以下に一部を引用します。 --- 私以外にも多くの研究者がマラソンを走っています。先日、米国ボストンに出張した際、日本人研究者たちと海辺を走りました。走りながら一人の研究者が言いました。「研究はなかなか目に見える成果が出ないけど、マラソンは努力すれば報われることが多いから良いですよね」。「なるほど!」と思いました。研究は我慢の毎日です。努力してもなかなか成果が出ません。失敗も多い。そんな中、研究者がなぜわざわざマラソンを走るのか不思議かもしれません。日々練習してマラソンを完走する経験を通じ、研究も努力を続けていれば、いつかは成果を出せる、と自分自身を励ましている研究者も多いと思います。--- (全文はこちら;毎日新聞電

阪大病院国際医療センターの皆様から、超大型シュレッダーをいただきました!
1週間のお盆休みも終わり、昨日から診療を再開しました。昨日は患者様から、「(休み中に)せっかく来たのにやっていなかった」という声もお聞きしたりして、あらためて社会インフラとしてのクリニックの責任を感じました。ただその一方で、自分も含めて職員のワークライフバランスというか、適度の休息や休暇、あるいは仕事を離れたアクティビティも当然必要ですし、なかなか難しいところです。 ところで昨日は、私が現在も非常勤として在籍している阪大病院の国際医療センターから、開業祝いに写真のシュレッダーが届きました。実は開業当初は電子カルテをベースに、完全ペーパーレスを目指していたのですが、蓋を開けてみたら紙だらけで既存の小型のシュレッダーでは処理しきれず、困っていました。いただいたシュレッダーは超大型で、さっそく大活躍しています。国際医療センターのスタッフの皆様、大変ありがとうございました! せっかくなので、ここで阪大病院国際医療センターの紹介をさせてください。「国際医療」という言葉は聞きなれないかもしれませんし、実際これといった定義があるわけでもありませんが、かいつまん

トレラン!?
昨日はトレランをしてきました。トレランというのは、トレイル・ランニングの略で、山や草原の未舗装路でのランニングのことです。アスファルトとちがって脚にやさしく、それでいて微妙な傾斜のおかげでバランス感覚が鍛えられるので、市民ランナーも練習の一環によく取り入れています。また、最近のような夏の暑い時期は、比較的涼しい環境で走れるという利点もあります。 私もランナーの端くれとしてトレランのことずっと気になってはいたのですが、ケガをするんじゃないかと心配で、我が家から徒歩圏にトレランできる場所があるにもかかわらず、今までは避けていました。でも今回はお盆休みを利用して、意を決して行ってきました。 写真は実際に走ったところを撮影したものですが、こんなに平坦というか障害物がない場所はごくわずかで、大部分は大小の石が転がっていたり急な階段だったり、さらには細い川を置き石づたいに渡ったりと、走れる場所は限られていました。ランニングウォッチの計測では全行程25kmほどでしたが、まともに走れたのはその半分もなかったんじゃないかと思います。結局、トレランというよりは、ただ

もう残暑?
暑い日が続きます。高校野球も始まって、まさに夏本番の趣です。ところで昨日、テレビの天気予報でアナウンサーが、「厳しい残暑が・・・」と言っているのを聞いて、びっくりしました。残暑って9月とか、いくら早くてもお盆明け以降に使う言葉じゃないの?と。 で、調べてみると、残暑は立秋以降に使う言葉だそうです。今年は8月7日が立秋だったようで、昨日のアナウンサーが残暑って言ったのは間違いじゃなかったんですね。とは言っても、実感的にはまだまだ夏真っ盛り、暑さ全開ではありますが・・・ さて当院は、今日から8月16日まで、夏季休診とさせていただきます。私も含めて職員一同、しっかり充電、あるいはリフレッシュして、17日以降の診療に備えたいと思います。休診中は大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご容赦ください。

みんなで歩いて健康に!
8月に入りました。先月までのむっとした不快な暑さと違って、夏らしいはっきりとした、かといって情容赦のない暑さを感じます。当院も開院後3か月を過ぎて4か月目に入りました。暑さなんかに負けず、いっそう本腰を入れて日々の診療にあたらねばならないと思いをあらたにします。 ところで先日、厚労省から平均寿命が発表されました。平均寿命というのは正確に言えば0歳児の平均余命ですが、厚労省によると日本は男女ともに香港に次いで世界第2位でした。なんで香港?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、米国スタンフォード大学の研究者がスマホアプリを用いて歩数を計測したところ、一日の平均歩数は香港が世界一だったそうです。そして、その報告によれば日本は香港、中国本土に次いで第3位でした。 (地図をクリックするとスタンフォード大学の詳細サイトにリンクします) その報告では各国の平均歩数と肥満率の関連を調べていましたが、興味深いことに単に平均歩数が多いだけでなく、歩数が人によってばらつかないことが肥満率の低下に関連しており、さらにばらつきの大部分は男女の歩数の差によるもの