エボニーとローズウッド

 変なタイトルで驚かれたかもしれません。どちらも弦楽器、とくにアコースティックギターの製造に用いられる代表的な木材です。先日、たまたま立ち寄った楽器店のインストアイベントで、ある有名なギターメーカーの方が興味深いことを話されていたので、ご紹介します。

 エボニーは、アコースティックギターの指板やブリッジに使用されることの多い木材です。日本語では黒檀と言い、その名の通り黒色をしています。でも、実際にエボニーの木で黒い部分はわずか1割程度で、黒くない残りの9割は、木材としての性質は全く変わらないにもかかわらず廃棄されるそうです。要は、「見た目」だけで大半が無価値とされてしまうわけです。

 アコースティックギターの製造に用いられるエボニーは、現在はほぼ100%、アフリカのカメルーン産ですが、上記のようなもったいない使い方をしているために枯渇しつつあり、カメルーン政府がそのうち禁輸措置をとるかもしれないそうです。この状況に対して最近、一部のギターメーカーは黒くないエボニーも部材として使おうという運動を始めており、ユーザーにも次第に浸透しつつあるそうです。

参考記事:絶滅危機の黒檀取引を変えたギター工房

 一方のローズウッドですが、アコースティックギターのボディ部材として用いられることの多い木材です。以前から希少なブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)はワシントン条約で規制されていましたが、なんと今年1月からすべてのローズウッドが同条約の規制対象になったそうです。そうなると、許可がないと国境も越えれませんから、海外旅行に気軽に愛用のギターを持っていくとか、海外旅行で気に入ったギターを買って持ち帰るなんてこともできなくなります。もちろん、規制が強化されたのは乱伐のせいです。。。

 今更ながら、限りある資源は大切にしないといけないと強く感じました。

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