骨のこと考えていますか?
今日は体育の日です。体育の日は、もともとは1964年の東京オリンピックの開会式が行われた10月10日を、「ハッピーマンデー制度」にもとづいて2000年から10月の第2月曜日と定めたものです。今日は昨日に引き続き晴天で、運動日和と言えば運動日和ですが、夏が舞い戻ってきたかのような暑さで、激しい運動をするにはちょっとこたえますね。
ところで先日、市内を歩いていて写真のような垂れ幕を見つけ、「大阪市もやるなぁ!」と感心しました。あまり知られていませんが、10月20日は「世界骨粗鬆症デー」で、世界中で骨の健康を啓発する日です。骨折をして運動機能が損なわれたり、最悪の場合寝たきりになったりするのを防ぐべく、生涯を通じて骨を強く保つことは、現代の高齢社会では大変重要なテーマです。
ただ、骨粗鬆症の検査をどこで受ければよいか分からなかったり、正確とは言えない検査法で骨粗鬆症を見落とされたり、さらには骨粗鬆症があっても歳だから仕方ないと考えてしまったりする方がいまだに多いようです。また、骨粗鬆症の治療は治療効果が目に見えにくいために、長続きしにくいことも残念ながら事実です。
当院では、ガイドラインで診断に最も有用とされているDEXA(dual-energy X-ray absorptiometry)法による骨密度測定を毎日実施しており、骨粗鬆症の正確な診断が可能です。さらに必要に応じて骨代謝マーカー等を測定し、患者様お一人お一人に最適な骨粗鬆症治療を提案いたします。ちょっと宣伝じみて恐縮ですが、骨の健康が気になる方はぜひ当院までご相談ください。
ちなみに日本整形外科学会も独自に、昨日10月8日を「骨と関節の日」と定めています。10と8を漢字で書いて重ね合わせると、ホネの「ホ」の字になるからだそうです。何だか無理くり感が否めませんが、いずれにせよ骨を大切に、丈夫に保って、一生健康に過ごせるようにしたいものですね。