お花見をしました!
今日は当院の職員みんなでお花見をしました。ここ最近の寒の戻りのせいか、残念ながら満開とはいかず七分咲きぐらいでしたが、美しく咲く桜の花の下、みんなで楽しく歓談し、お弁当をいただきました。ただ、この時期にしては少し肌寒く、お弁当よりもお鍋が、ビールよりも熱燗がほしいぐらいでした。
ところで、平成の次の元号は「令和」と決まりましたが、新聞やテレビの報道を見ているとおおむね好評のようです。出典が史上初めて日本の古典から、それも万葉集からというのが話題になっていますが、万葉集は権力者から庶民まで、さまざまな人々の喜怒哀楽を連ねた歌集ですので、今の民主主義の時代の元号の典拠として大変ふさわしく、よい元号だと思います。
万葉集と関連して昨日の日経新聞に、昭和50年代に刊行された「昭和万葉集」の中の、「食ふ草よ草よ草よと誰も皆花見にと来て草を摘むなり」(山田尚子)という歌が紹介されていました。終戦の前年、昭和19年の今ごろの時期に詠まれた歌だそうですが、その当時は食糧難で花見どころでなく、人々は桜の花よりも食べられそうな野草はないかと目を凝らしていたそうです。これを思えば、少なくとも食べるものに困らず、楽しくお花見ができる今の時代はとても幸せですね。
まもなく終わる平成の30年余りの間、日本こそ平和を保ったものの、海外では戦火が絶えることはなく、大規模テロも相次ぎました。また日本でも、地下鉄サリン事件に代表される凶悪犯罪が断続的に発生しました。次の「令和」の時代には、日本はもちろん世界中で、戦争もテロも凶悪犯罪も起こらないことを切に願います。