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Thank You! Hiro-T!

 今日で9月も終わりです。日本では官民ともに多くが4月から3月を1つの年度としているので、年度の半分が終了したことになります。そして、この年度前半終了のタイミングで、つまり明日から、消費税が8%から10%に増税されます。シンプルに増税だけでなく、軽減税率とかキャッシュレスで還元とか、おまけ的にいろいろ複雑なしくみがあって、十分に理解、対応できている人は少ないのではないでしょうか?

 さて、当院の最寄り駅は大阪メトロ南森町駅ですが、その南森町交差点に建つビルに、FM802とFM COCOLOがあります。両者は同じ会社で、1社2局体制で世代や趣向の違いをカバーしあって、ともに魅力的な番組を制作、放送しています。そして今日、両局で長らくディスクジョッキー(DJ)を務めてきたヒロ寺平さん、通称Hiro-Tが引退しました。Hiro-Tは、30年前のFM802開局以来、メインDJとして両局でいつも楽しいトークと音楽を聴かせてくれました。私自身、大学院で研究していた頃は実験室で常にFMを流していて、Hiro-Tの声を聞かない日はないという感じでした。

 FM802開局のころを思い返せば、それまで関西に民放FM局はFM大阪1局しかなく、しかも内容はほぼ東京FM制作の番組そのまんまだったのですが、FM802は関西に密着した情報や関西出身のミュージシャンを積極的に紹介するなど関西愛にあふれて、聞いていてすごく楽しく気持ちよかったことを思い出します。1曲を集中的にオンエアするヘビーローテーションとか、車のバンパーに貼るバンパーステッカーとか、当時の若者文化の牽引役を果たしていました。

 Hiro-Tは常にその中心にいて、楽しくユーモアにあふれた、ときに軽妙なトークでリスナーを楽しませてくれましたが、私の記憶では一度だけ、声が曇っていた時期があります。それは、1995年の阪神大震災後しばらくの間です。当時は携帯電話も普及しておらず、ラジオが情報源として大変重要でした。1月17日の地震発生以来、日を追うごとに増加する犠牲者の数、それを伝えるHiro-Tの声が重く曇っていたことは忘れられません。Hiro-Tは同時に、各自できることをしっかりしよう、備えも怠らないようにしようとも言っていました。

 当院は、いつもは米国のインターネットラジオのジャズ専門局をBGMに流しているのですが、今日の午前中だけはHiro-Tへの感謝とリスペクトを示すべく、FM COCOLOを流していました。Hiro-T、長年お疲れ様でした。楽しい時間を本当にありがとうございました。

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