

五山の送り火…
今日は京都で伝統行事、「五山の送り火」が行われました。京都市等のウェブサイトによれば、送り火そのものはお盆の翌日に行なわれる一般的な仏教行事で、ふたたび冥府にかえる精霊をお送りするためのものです。その送り火が京都では古来、起源は様々で定かではないようですが、京都市街を取り巻く山々の上に多くの燈籠を灯して行われていたものが、17世紀ごろに現在のような文字や図形に変わったものだそうです。 私も今をさかのぼること三十数年前、大学生の頃に一度だけ五山の送り火を見に行ったことがあります。当時、高校時代の友人が京都の大学に進学して、たしか左京区の北白川で一人暮らしをしており、自分のマンションの屋上から見えると言うのでで、大阪から見に行きました。当時は大文字ぐらいしか知らなかったのですが(大文字焼きと呼んでいました)、その大文字がよく見えたことを記憶しています。 時代はまだ昭和、おそらく世間はバブル景気に沸いていたのでしょうが、私も友人も地味なタイプでしたので、送り火を見ながら話をしただけでした。まだ社会のこともよく分からないくせに、生意気にいろいろ語っていた


サッカーのある日常…
昨日は、北区役所に隣接した北区民センターでの新型コロナワクチン集団接種の用務を済ませた後、長居公園内のヨドコウ桜スタジアムでサッカー天皇杯の救護所勤務をしました。前者は北区医師会から、後者は大阪府サッカー協会からの依頼で、それぞれ出務したものです。写真はヨドコウ桜スタジアムで開場後まもなく撮影したものですが(試合中は救護室に缶詰めです)、夏空のもと整然と刈られた芝生が綺麗でした。 サッカー協会の医事用務は、選手の健康維持、管理のために医学面でのサポートを行うだけでなく、府内で開催される各種大会や試合に際して、会場での選手や観客の傷病の診療にもあたります。実は私は、この1年あまり新型コロナ感染予防のために会場への出務をひかえていたのですが、自分もワクチン接種を終えて少し安心できたので、今回は出務させていただきました。 そのワクチンですが、先日来報じられているように国からの供給が絞られた結果(政府は予想以上に接種が進んだためと説明していますが)、大阪市内の各区で実施する集団接種は今週末をもって終了します。今後は医療機関での個別接種か、インテックスやマ


盛夏、聖火、制禍!
今日から8月です。夏真っ盛りといえば聞こえはよいですが、連日、危険な暑さで、もう勘弁してほしいです。そして、このコロナ禍の中、政府の感染対策トップから国会の場で「普通はない」と言われながら、半ば強行開催されたオリンピックも、約半分の日程を消化しました。わが日本チームはこれまで、金メダルほぼ総なめの柔道をはじめとして、メダルラッシュにわいています。 メダルは先ほどの柔道や競泳、卓球、体操などの伝統的な競技に加えて、スケートボードやサーフィンなど今回から追加された新競技でも獲得しています。そして、これら新競技の選手たちの試合後のインタビューを見ていると、伝統的な競技の選手たちに比べて実に淡々としていて、オリンピックという大舞台でのマイペースぶり、リラックスぶりに感心します。 伝統的な競技に比べて注目度が低いのもあるでしょうが、おそらく彼らは悲壮感をもって試合、大会に臨むのではなく、好きなスポーツを楽しむ延長上にオリンピックがあり、その雰囲気も含めて楽しんでいるのではないでしょうか。そもそも「スポーツ」という言葉の語源はラテン語の「deportare」