
アウトサイド・イン!
以前も当ブログでご紹介したかもしれませんが、精神科の治療法として大変重要な認知行動療法の第一人者、大野裕先生が日経新聞で毎週、「こころの健康学」というコラムを執筆されています。ちょうど今朝の朝刊に掲載されていたのですが、今日は「アウトサイド・インの効用」というタイトルで、ゴルフをしている人なら「スイング軌道のことか?」と思うようなタイトルでした(ちなみにゴルフスイングでは、アウトサイド・イン軌道はNGとされています。念のため)。 内容はもちろんゴルフのことではなく、表情や姿勢が心理状態に影響するというお話で、アウトサイド、つまり体の外側が変化すると、インサイド、内側にある心も変化するそうです。大野先生いわく、意識的にでもよいので笑顔になれば自然に心が明るくなる、まさに「笑う門には福来る」とのこと。つらいからといって暗い表情で背中を丸めているとますます気が沈んでつらくなるので、少し無理をしても表情を明るくして背筋を伸ばすようにした方がよいそうです。 すでに2年半以上に渡ってコロナ禍の中にあり、とくに最近は国内、海外ともに暗い、重たいニュースばかりな


「物語のある風景 有賀麻里 洋画展」を観に行きました!
今日は午前のみの診療で、午後は梅田の阪急百貨店7Fの美術画廊で開催されている「物語のある風景 有賀麻里 洋画展」を観に行きました。有賀麻里さんは私の親友の奥様で、すでに20年近くにわたって専業画家として活躍しています。有賀さんの絵は主に風景画ですが、実際の風景だったり想像上の風景だったりを繊細なタッチで、優しく温かな色調で描いているのが特徴です。 有賀さんの作品で私が好きなところは、光の描かれ方です。朝や昼の日差しは柔らかくもまばゆく、黄昏どきや夜の光は柔らかさの中にシャープさをもって描かれます。また、湖などの水面に反射する風景の描かれ方も大変素敵です。風景画なので人物はほとんど登場しませんが、しばしば小さな鳥や猫などの動物が描かれているのが可愛らしく、観ていてとても楽しいです。 さて今日、個展をお邪魔して大変驚いたのは、初日であるにもかかわらず、かなりの大作をふくめてすでに数点が売約済みになっていたことです。以前、有賀さんのご主人である私の親友が冗談で、「仕事をやめたら画廊経営でもして暮らしたいなぁ」なんて言っていましたが、その夢(?)が実現す


第31回日本リウマチ学会近畿支部学術集会に参加しました!
昨日と今日は、神戸国際会議場で開催された「第31回日本リウマチ学会近畿支部学術集会」に参加しました。新型コロナウィルスの影響で一昨年は中止、去年はWEB開催でしたので、対面での開催は実に3年ぶりでした。名前の通り日本リウマチ学会の地方会ですが、関西でリウマチ診療に携わる医療関係者が年に1回、一堂に会して、情報交換とともに親睦を深める大変貴重な機会ですので、久しぶりにWEBではなくリアルで、「face to face」で開催できたことはうれしい限りです。 今回の学術集会で、私は会長から今日の教育講演での座長を指名されました。講師は神戸大学リハビリテーション科教授の酒井良忠先生で、関節リウマチにおけるサルコペニア・フレイルというテーマでご講演いただきました。酒井先生は私と同年代の整形外科医で、同じくリウマチを専門とする先生としてずいぶん以前からよく存じ上げていましたが、私が開業前後にバタバタしていたり、さらにここ数年はコロナ禍だったりで、かれこれ10年ぶりの再会でした。 サルコペニア・フレイルは、加齢にともなって筋肉が萎縮して身体機能が低下するだけで