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第31回日本リウマチ学会近畿支部学術集会に参加しました!

 昨日と今日は、神戸国際会議場で開催された「第31回日本リウマチ学会近畿支部学術集会」に参加しました。新型コロナウィルスの影響で一昨年は中止、去年はWEB開催でしたので、対面での開催は実に3年ぶりでした。名前の通り日本リウマチ学会の地方会ですが、関西でリウマチ診療に携わる医療関係者が年に1回、一堂に会して、情報交換とともに親睦を深める大変貴重な機会ですので、久しぶりにWEBではなくリアルで、「face to face」で開催できたことはうれしい限りです。


 今回の学術集会で、私は会長から今日の教育講演での座長を指名されました。講師は神戸大学リハビリテーション科教授の酒井良忠先生で、関節リウマチにおけるサルコペニア・フレイルというテーマでご講演いただきました。酒井先生は私と同年代の整形外科医で、同じくリウマチを専門とする先生としてずいぶん以前からよく存じ上げていましたが、私が開業前後にバタバタしていたり、さらにここ数年はコロナ禍だったりで、かれこれ10年ぶりの再会でした。


 サルコペニア・フレイルは、加齢にともなって筋肉が萎縮して身体機能が低下するだけでなく、そのために社会参加が制限され、さらに精神的にも不安や抑うつをきたすという大きな問題です。そしてその発生頻度は、関節リウマチでは同年代比でおよそ倍に上り、適切な薬物療法や手術療法、さらにはリハビリテーションを通じて、その予防をはかることが重要です。サルコペニア・フレイルは最近とくに注目されており、酒井先生のご講演は大変意義深い、貴重なご講演でした。


 写真は酒井先生のご講演後に酒井先生と私、さらに大阪市立総合医療センター整形外科の多田昌弘先生も交えて撮影したものですが、多田先生も関節リウマチにおけるサルコペニア・フレイルの予防に大変熱心に取り組んでおられます。従来のように炎症を鎮めて関節の痛みや変形を予防するだけでなく、これからは筋肉量そして身体機能も維持することで、心身ともに健康な状態をできるだけ長く保つべきという時代です。ぜひ私もその命題に取り組んでいきたいと思います。




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