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今年は走れない・・・


 先日、11月29日に開催予定だった大阪マラソンの中止が発表されました。理由はもちろん新型コロナウィルスの感染拡大防止です。神戸マラソンや奈良マラソンも中止が発表されており、規模の大小を問わず今年は市民マラソン大会が軒並み中止になっています。マラソン大会では走るのは屋外ですが、スタートエリアや更衣エリアではどうしても密になりがちなので、中止の決定はやむを得ないと思います。ただ、梅雨入りしてから雨の日が続いていることもあって、ランニングへのモチベーションはどうしても下がってしまいますね。

 さて、緊急事態宣言が解除されてはや3週間余りとなり、大阪をはじめとした関西圏は引き続き落ち着いていますが、テレビなどの報道を見ていると、東京では第2波とまでは言わないものの、感染がまだ少しくすぶっているような印象です。また同じく報道では、感染は北半球から南米やアフリカなど南半球に広がりつつあるようで、地球規模のパンデミックになることは避けられないようです。南半球には比較的貧しい国が多く、医療体制が不十分なだけでなく、貧困地区では生活環境が密なため感染が広がりやすいとのことです。

 一方、北半球の先進国もまだまだ一段落とは言えない状況です。アメリカでは、警察官が黒人市民を暴行し死に至らしめた事件に端を発する人種差別反対デモが各地で発生し、イギリスやヨーロッパにも飛び火しています。人種差別が法的に禁じられて久しい現在でも、人種間の貧富の差は歴然として残っており、職種や居住地、生活環境などの違いから、健康面でも経済面でもコロナ禍の影響は黒人やマイノリティーでより甚大であることも背景にあるようです。そして、多数の人が集まるデモを通じてまた感染が広がるのではと危惧されます。

 思えば今年はまだ半年足らずなのに、新型コロナウィルスをきっかけに世界が一変したというか、去年までは考えられなかった状況になっています。個人の人生もそうかもしれませんが、世界史においてなぜか特定の一年に集中して重要な事件や出来事が多数発生して、歴史の転換点になるような年があります。比較的近い過去で言えば昭和天皇崩御や天安門事件、ベルリンの壁崩壊が起きた1989年が思い出されます。なんとなく今年もそういう年になりそうな予感がします。残されたあと半年の間にいったい何が起きるのでしょうか? もちろん、大した事件が発生せずに平穏無事に過ごせれば、それに越したことはないのですが・・・

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