911

 今日は9月11日です。いわゆる「911」、世界を震撼させた2001年のアメリカ同時テロからちょうど20年です。テロ発生時、日本は午後10時前後でした。確か平日で、私はいつも通りTVでニュース番組を見ていましたが、番組の冒頭、ニューヨークで大きな飛行機事故があったと報道され、現地マンハッタンからの中継映像でさらにもう1機が世界貿易センタービルに激突するのを見て、びっくりしたのを憶えています。


 同日に発生した4件の航空機テロを受けてアメリカは、首謀者ビンラディンが潜伏するとみられたアフガニスタン、さらには反米的なフセイン政権のあったイラクへと軍事侵攻したのでした。あれから20年、中東はもちろんアフリカや欧州でも断続的に大規模なテロが発生しましたし、最近のアフガニスタンの混乱をみればテロが発生する危険性は今なお高く、一連の「テロとの戦い」は一体何だったのかと思います。


 20年前の同時テロもそうですが、大規模テロのほとんどが比較的若い男性テロリストによる自爆テロです。実行犯は自らの命を賭してテロ行為に及ぶわけで、その背景にはどうしようもない絶望感があるはずです。そして、その絶望感をもたらす貧困、格差、孤独といったものこそが解決されるべきで、数字ありきの表面的な経済支援、ましてや軍事侵攻や欧米流の民主主義の押しつけは不要どころか逆効果だったのかもしれません。


 どこの国や地域でも、国際的な支援にあたっては現地の伝統や文化、習俗、宗教、生活様式を尊重しながら、現地の人々に寄り添って、さらに現地の人々とともに生活、産業、教育、医療ときめ細かく、かつ地道な支援が必要です。その意味で一昨年、自らが長年支援したアフガニスタンの地で凶弾に倒れ、帰らぬ人となった中村哲先生の功績の偉大さをあらためて思います。そしてテロのない、誰もテロを起こそうとも考えない世界の実現を祈ります。


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